墨出し (すみだし)
図面に描かれた位置や高さを、実際の建物や地面に線と印で写し取る作業のこと。以降のすべての工事がこの線を基準に進むため、精度がそのまま建物の品質になる。
別の呼び方: 墨出
何をする作業か
図面の上にしかない寸法を、現物の床・壁・柱に線として引く作業です。コンクリートの床に引かれた赤や黒の線が墨で、これを頼りに型枠が建ち、鉄筋が組まれ、内装の間仕切りが立ちます。
墨が1cm ずれれば、その上に載るすべてが1cm ずれます。後工程で気づいても、戻すには壊すしかありません。墨出しが「最初の品質」と呼ばれるのはこのためです。
いつ行うか
工事の各段階で必要になります。基礎の前、躯体の各階、仕上げの前。1回で終わる作業ではなく、工程が進むたびに繰り返されます。
誰がやるか
元請の施工管理が自社で出す場合と、墨出しを専門にする会社へ外注する場合があります。躯体が上層階に進んで同時に墨を出す面が増えたときや、複数棟が並行したときは、外注で人を足すのが一般的です。